「建築は生き方そのもの」武藤圭太郎さんインタビュー

2011.2.19「住まいの総合展ハウジングフェスタぎふ2011」の会場にて、
武藤圭太郎さんにお話しを伺いました。独特の風貌と鋭い感性が魅力の武藤さん。
想像力を刺激してやまないその設計は、住まい手のことを想うがこそ。
全ての行為は建築へと。

建築家になろうと思ったきっかけは?

高校生の頃に出会った、フランク・ロイド・ライトに衝撃を受けたのが始まりでした。もともとはプロダクトデザインの方に興味があったんですが、その延長線上に建物があったという感じですね。建築物はデカいのが魅力です(笑)。

つい最近まで東京で活動されていたということですが、岐阜との違いはありますか?

やはり豊かな自然が岐阜の魅力でしょうね。あとはコミュニティの質も特徴だと思います。らいふくれよんもそうですが、建築家が主体となって一般層にアピールするような組織や企画は東京では少ない。みんなが一丸となって、何かをしようとする姿勢は地方ならではなのではないでしょうか。「東京だから」いい建築が出来るかというと、そういう訳ではないはず。むしろ「岐阜だから」出来る新しい動きを発信していけたらと思っています。

住宅の面白さ

個人というか、その家族ならではの個性がはっきり出るところですね。ゆえに、設計もどれ一つとして同じような形にはなりません。ただはっきりしておきたいのは、「奇抜」と「個性」は違うということ。まずは、その家に住む家族の幸せありきです。僕は一つの家族の幸せと、日本の文化の向上は同義だと考えています。建築を通して少しでも貢献できれば嬉しいですね。

心がけていること

いろんな事に気付ける空間にしたいと思っています。雨がきれいに見えるだとか、テラスで飲むビアグラスに透ける太陽の光が美しいだとか・・・。機能や数値では計れない、気持ちよさを重視したいですね。これは「丘の家」でも提案しているのですが、住まい手の自由に委ねるような空間が理想です。住宅の設計は、場所・モノ・人の関係をデザインすることだと思っています。

プランづくり

建築家の役割は、要望を読み解きクライアントの想像を超える世界を提示することだと思っています。そのクライアントがどんな人でどんな考え方なのか、どんな事で感動するのか・・・。プランづくりはそこからまず始まります。最初の提案までに30〜40はプランを考えますね。最終的に残った一案を、模型と一緒にプレゼンさせていただきます。ちなみに僕の作る模型は、他の建築家さんに比べてかなり大きいのが特徴です。これは、住んだ時の想像をしやすくしていただくためです。

アイデア

コーヒーを飲んでいる時、バイクに乗っている時、風呂に入っている時・・・。どこに居ても、何をしていても、一つ一つの行為が最終的には建築に結びついていると思います。これは東京での修行時代から今に至るまで変わっていませんね。そういう意味で、建築って生き方そのものなんだと思います。音楽や服など他分野から刺激をもらうことも多いです。

これから家を建てたいと思う人に

自分の考え方を大切に。そして、想像力を膨らませてほしいと思います。
武藤圭太郎 | 武藤圭太郎建築設計事務所
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