今回の取材は、空間設計aun(アウン)の宮崎晋一さんです。
とても穏やかな語り口で、丁寧に話して下さる姿が印象的でした。
独立される前は、奥様と二人でバックパッカーとして約半年間ヨーロッパを放浪されたそう。
そんな経歴を持つ宮崎さんは、どう「家づくり」に向き合っているのでしょう。 建築という果てなき旅へ、いざ。

  • 建築家になったきかっけは?
    もともと「建築家になる!」というような意気込みはなかったんです(笑)。純粋に「建築が好き」という所が出発点ですね。しいて言えば学校を卒業して、設計事務所で働かせていただいている間かな。そこで、自覚が生まれましたね。「自分のやった仕事で、誰かが喜んでくれる」・・・自分にはこれしかないなと。今でもその姿を見るのが何より嬉しいし、モチベーションになっています。
  • 「aun」の由来
    「あ」と言えば「うん」と分かる、そんな関係を築ける設計事務所でありたい。そんな想いから命名しました。お客様の希望を、どこまで汲み感じとれるかが設計者の力量です。言葉のもっと奥の奥に潜む何かを、形にしてあげたいと思っています。
  • 家づくりに際して
    「近い視点」と「遠い視点」を持ち合わせた設計者でありたいですね。「近い視点」とは、お客様の立場に立ってみる視点のこと。ただ、設計者としてはそれだけではいけません。冷静に客観視できる「遠い視点」を忘れないように心がけています。ついついお客様の気持ちに入り込みすぎてしまいがちなんですけどね(笑)。そういう意味で、僕は職人的なのかもしれないです。一軒一軒を丁寧に、納得いくまで突き詰めたいですね。さらに僕は「土地の言葉」にも耳を傾けます。その立地が持ついい部分を、最大以上に引き出してあげられる。それもいい家の条件の一つではないでしょうか。家づくりとは、「建築家」「工務店」「お施主さん」+「土地」の四位一体と言えると思います。
  • 喜びの引き出し
    家って一生ものの買い物だからこそ、設計者の責任は重い。当然お客様にもいろんな想いがあるものです。その中でベストな方向を提案するために、「引き出し」を駆使します。「引き出し」とは、僕の中にストックされた建築家として「やってみたい」ことです。それは自己本位なアーティスト的なものではなく、あくまで暮らす人に即したもの。実際に住む人の喜びにつながるアイデアは、知識だけでは生まれません。いろんな経験や体験を経て、獲得できるものだと思っています。そうやって培った「引き出し」は、惜しみなく活用していきたいですね。
  • 理想の家へ旅をしよう
    在籍していた事務所をやめて、しばらくヨーロッパを妻と二人で放浪しました。いわゆるバックパッカーというやつです。そこで、とにかくいろんな建築を見て回りましたね。もちろんその経験は刺激的だったのですが、現地の方とのコミュニケーションもまた得るものが大きかった。例えば道に迷った時も当然言葉が通じない。だから目的地の写真や住所を手に、身振り手振りするわけです。すると不思議なもので、伝わるんですよ。このことは、お施主さんとのやりとりと似ている部分があります。理想の家という「目的地」に辿り着くために、どんどん想いをアピールしてもらえたらと思います。その水先案内人が僕の仕事ですね。時には近道を、また時には寄り道をしながら、一緒に進んでいきましょう。
  • いい家とは
    ありきたりかもしれませんが、住んでいて心地いい、気持ちいい家のことだと思っています。そのために僕が大事にしていることは、「五感」に訴える家にすること。例えばテーブル一つとっても、素材の持つ質感や手触りといった部分にはこだわりますね。あと、自然を出来るだけ多くとりこむというのも僕のスタイル。都市に居ながら、木のざわめきや、通り抜ける風を感じられる家にしたいと思っています。「家にいるのが一番いいよね」、そう思ってもらえる家が理想ですね。もちろん限られた予算の中で、ベストな選択をすることも大事な仕事の一つです。
  • 一言、家とは
    帰る場所、かな。どんな時でも、「帰る場所がある」ということは力になるものです。そこでまた、リフレッシュして外に出ていく・・・。そんな場所が家だと思います。

  • リビング新聞に、今回の新作発表会の
    記事が掲載されました。

  • 今設計中のこの家は、土地の特徴を十分に活かした家になると思います。

  • 「このブラインド、いいなぁ。
    あの模型の家でぜひ使いたいですね」

些細な事でも、親身になって相談に乗ります。ぜひ一度お越し下さい!

宮崎晋一:空間設計aun(アウン)
愛知県名古屋市名東区藤森2-250-403
TEL 052-773-2728
FAX 052-773-2728